会社の銀行口座にカネがないと、あの社長は言った。

売り上げだけを見れば対前期比で何と七倍の数字を叩き出したのだという。しかしながら、銀行借り入れを 返済して従業員に給料を支払い、設備投資に資金投入をすると、笑えるくらい口座にカネが残らないと社長は言った。翻って私のことを考えてみる。

自分は、これから、いったいどうなりたいのか。どうありたいのか。自身の軸をしっかり持っておかないと倒れてしまうことになる。ただ銭儲けだけをすれば良いのか。

それとも他に何かしたいことがあって、手段として銭儲けがしたいのか。答えは未だ見つかっていない。

四国のあの社長は、従業員も使わず個人商店の延長として法人化した。毎日がセミリタイアである。まだ若いにも関わらず。こうした生き方が私の理想なのか。

硬い売り上げと柔らかい売り上げということを考えてみた。

この場合、今まで私は自分の商売の売り上げを硬いもの。会社の給料を柔らかいも のと考えてきたのであるが、実は逆ではないか。少なくとも会社の給料は毎月決まった日に最低賃金が保証された形で銀行口座に振り込まれる。しかしながら、 自分の商売の方の売り上げは保証されていない。

ここしばらくは、やられっぱなしでさっぱりである。今年はというか、今年も赤字で終わる可能性が高い。しか も過去最高の赤字幅を記録しそうな推移である。

会社の賃金については最低賃金が保証された上で、残業・休日出勤の分は計算されて上乗せされる。スーパーな人なら話は別であるが、私のような凡人は、このくらいで丁度良いのかもしれない。